『オルフェオとエウリディーチェ』はグルックの代表作です。死んだ愛妻エウリディーチェを取り戻しに黄泉の国まで行くオルフェオの物語が、しっとりと、しかもドラマティックに展開されます。オルフェオ伝説には悲劇的な結末のものもありますが、グルックのこの作品はハッピーエンドですので、楽しく観劇できます。
指揮は鈴木優人。近年は様々な時代の音楽を演奏して大きな話題を振りまいていますが、今回は本来のレパートリーに近い時代のオペラの演奏です。演出はコンテンポラリーダンスの勅使川原三郎。それだけでも期待が高まります。
エウリディーチェのヴァルダ・ウィルソン、オルフェオのローレンス・ザッゾ、アモーレの三宅理恵、いずれもこれらの役にふさわしい歌手陣です。