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監督、俳優…新しい日本の才能に注目

野村 正昭

映画評論家

夜を走る

『教誨師』(18) の佐向大監督の新作は完全オリジナル。ジャンル映画のカテゴリーに縛られることなく、予想もつかない展開で、観る者を良い意味で翻弄する。従来のリアリズムを踏襲せず、しかも現実に存在する世界の矛盾が、小気味良いほどに、次から次へと曝かれる。デビュー作『まだ楽園』(06) から、この新作に至るまで、佐向監督の指向は見事に一貫している。郊外のスクラップ工場で働く秋本(足立智充)と、その後輩の谷口(玉置玲央)。40歳を過ぎて不器用な秋本と、要領の良い谷口は、対照的な性格だが仲が良い。だが、ふたりの前に産廃業の新人営業、理沙(玉井らん)が現れたことから、運命の歯車が狂いだす。企画に故・大杉漣氏がクレジットされているが、本来ならば大杉氏初のプロデュース作となるはずだったとか。『教誨師』を凌ぐ意欲作になったことが喜ばしい。

22/5/12(木)

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