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クラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

オープニングコンサート「かてぃん plays ラプソディ・イン・ブルー」/調布国際音楽祭2022

「鈴木優人が腕を振るう”調布国際音楽祭2022”」 指揮者、鍵盤奏者、プロデューサーとして大活躍の鈴木優人が采配を振るうこの音楽祭は、今年が第10回。京王線・調布駅を中心に開催される音楽祭だが、内容は中央のそれに劣らぬ豪華なものだ。 登場する顔ぶれは、定例のフェスティバル・オーケストラおよびバッハ・コレギウム・ジャパン(いずれも鈴木雅明指揮)に、今回はNHK交響楽団(鈴木優人指揮)が登場。さらにソリストとして、ピアノの河村尚子や小林愛実、ギターの村治佳織、ヴァイオリンの郷古廉や岡本誠司、ホルンの福川伸陽、サックスの上野耕平、その他錚々たる演奏家たちも出る。プログラムも、モーツァルトの「ジュピター交響曲」(N響)をはじめ、ブラームスの「第1交響曲」、バッハのカンタータ集、その他室内楽、ソロ曲など多彩だ。 この音楽祭の良さは、そのアットホームな、手づくりの雰囲気という点にもあるだろう。気軽に入れる。しかも水準が高い。最高の「街の音楽祭」である。

22/6/11(土)

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