ベイビー・ブローカー
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今年のカンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞をソン・ガンホが受賞し、「内面を描いた作品」を表彰するエキュメニカル賞を受賞した是枝裕和監督。
『万引き家族』でパルムドールを2018年に取り、今回でカンヌ国際映画祭コンペティション部門6度目、他部門も入れると8度目で再びの評価。
初の韓国映画で作り上げたオリジナル脚本には、名優ソン・ガンホを始め、カン・ドンウォン、ぺ・ドゥナ他、豪華な顔ぶれが出演。物語は、『誰も知らない』のネグレクトを受けた子どもが親になった時にぶつかる子育ての壁、『そして父になる』のように赤ちゃんが育つ環境により幸せは違うのか?というテーマであり、『万引き家族』のように貧困問題を描いていた。
熱量のある演技をする韓国俳優たちにより、是枝作品が今まで以上にエモーショナルなものへと進化。カンヌ映画祭、最近の特徴でもある格差社会もしっかり見据えて社会に問う作品に。しかも今までは観客に「この問題をどう思う?」と投げかけるエンディングだったのが、希望を描くスタイルになっているのが最大の変化。より感情を揺さぶりつつ観客を笑顔にさせ、優しい涙を誘う傑作が誕生。