『ペレアスとメリザンド』は、ドビュッシーが完成させた唯一のオペラです。原作は、「青い鳥」で有名なメーテルリンクの傑作戯曲。謎の女性メリザンドが領主ゴローと結婚し、その弟ペレアスと惹かれあう物語が、淡々と静かに、しみじみと描かれます。自然なフランス語の美しい響きを味わい、象徴主義的な不思議な雰囲気に浸ることができます。
ペレアスのベルナール・リヒターは近年大注目のテノールです。ゴローのロラン・ナウリは日本でもおなじみの名歌手。メリザンドを歌うカレン・ヴルシュはまだあまり知られていませんが、楽しみな逸材との評判です。
大野和士の指揮、ケイティ・ミッチェルの演出によってどんなドビュッシーの世界を見せてくれるでしょう。