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歌舞伎、文楽…伝統芸能はカッコいい!
五十川 晶子
フリー編集者、ライター
12月文楽公演 鎌倉三代記・伊達娘恋緋鹿子
18/12/6(木)~18/12/18(火)
国立劇場 小劇場
文楽や歌舞伎の三大名作のひとつ、『菅原伝授手習鑑』。学問の神様、菅原道真とゆかりある松王丸、梅王丸、桜丸という三つ子の兄弟を描く時代物だ。中でも特に人気なのが四段目にあたる『寺入りの段/寺子屋の段』。 梅王丸と桜丸は恩ある道真公(菅丞相)に車引き(お抱えドライバー)として仕えている。だが松王丸だけは道真公を陥れた政敵・藤原時平公側の車引きだった。 ついに菅丞相の若君・菅秀才まで時平公から追われる身に。ひそかに菅秀才をかくまう寺子屋の武部源蔵夫婦は、弟子の誰かを身替りにさせなければと苦悩している。だが見渡したところどの子も山家育ち。管秀才に似た子などいない。そこへタイミングよく入門してきたの...
18/12/1(土)