『高関健が指揮するマーラーの第7交響曲「夜の歌」』 　　　　　　 第50回サントリー音楽賞受賞記念コンサート。受賞した高関健が、マーラーの第7交響曲「夜の歌」と、彼が1987年に同ホールの委嘱作として世界初演した縁を持つルイジ・ノーノの「２）進むべき道はない、だが進まねばならない‥‥アンドレ・タルコフスキー」とを指揮する。オーケストラは、高関が常任指揮者を務める東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団である。 オーケストラ・ビルダーとしても優れた手腕を持つ高関が鍛えるシティ・フィルは、最近とみに好調だ。マーラーの「7番」は、第1楽章から第4楽章までは怪奇な雰囲気が立ち込め、第5楽章でそれが一気に解放されるという不思議な交響曲だが、きっと大熱演を聴かせてくれるだろう。ノーノの作品も、決して晦渋ではなく、結構面白い。

22/8/3(水)