水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

作家や作品にまつわるストーリーにも着目

鈴木 芳雄

編集者/美術ジャーナリスト

地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング

現代美術=contemporary art=同時代美術ということは「アートは世につれ…」となり、世界情勢、社会問題を反映するのは当然だが、時代に敏感に反応する展覧会もある。 2020年以降、未曾有のウイルスによって日常が奪われ、私たちの生活は大きく変化した。追い討ちをかけるように戦争も切実な問題として、日々迫り来る。 芸術表現も超然としていられるわけはなく、少し前とはまったく違う切実さを帯びている。 この展覧会ではパンデミック以降の新しい時代をいかに生きるのか、近頃よく聞く「ウェルビーイング=よく生きる」とは何か。自然と人間、個人と社会や家族、歴史と日常、生と死……それを現代アートに映し出し視点を通して考える。 根本的な疑問「アートはなんのためにあるの?」の答えとしてもこの展覧会はある。

22/8/18(木)

アプリで読む