バズ・ラーマン監督がロックンロールのキングことエルヴィス・プレスリーを描く伝記映画『エルヴィス』は、ラーマン監督ならではの過剰さとプレスリーのスター性がガッツリ手を組んだ傑作だった。『エルヴィス』を観たことで、プレスリーとはなんだかアチコチでモノマネされている以上にすごい人だったのだなと、改めて知ったという人も多いのではないか。 そこでおすすめしたいのが、アマゾンプライムビデオやアップルTVなど各サービスで配信されているドキュメンタリー『エルヴィス・プレスリー：ザ・サーチャー　～キング・オブ・ロックの魂の記録～』。なんと3時間25分という長さだが（実際に観ると前後編に分割されている）、バズ・ラーマンも参考にしたと思われる伝記ドキュメンタリーの決定版的な充実した内容だ。 しかもゴシップやスキャンダル的な側面は最小限に抑えて、あくまでもミュージシャンとしてのプレスリーがどんな音楽を作り、また目指していたのかを掘り下げる音楽映画になっている。本人の肉声やパフォーマンスもたっぷりと収録されていて、とりあえず映画『エルヴィス』で興味を抱いた人にまずおススメしたい。その次は『エルヴィス』の劇中でも登場する女性客との接吻タイムが実際に登場するコンサートドキュメンタリー『エルヴィス・オン・ステージ』辺りも観てほしいです！

22/8/7(日)