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相馬 学
フリーライター
アキラとあきら
22/8/26(金)
TOHOシネマズ 日比谷
池井戸潤による原作小説は5年前にTVシリーズ化されており、出がらしの不安もあったが、とんでもない! 主人公である銀行マンたちの年齢を若めに設定した効果もあり、彼らの職務への意欲をとらえたアツさが、そこには宿っていた。理想を追ってメガバンクに就職したアキラも、裕福な家に背を向けて家業に反発して同じ職に就いたあきらも、青いといえば青い。ともにエリートで、生きる道が異なる彼らだが、その対照的な“青さ”、すなわち、情熱が重なり合っていく展開に、見ているこちらもアツくなる。不可能を可能にしようとする彼らの共闘はファンタジーといえばそれまでだが、青春映画のような熱が、そこに説得力を与える。これはエモい!
22/8/24(水)