チェンバロの第1人者 曽根麻矢子が5年間に渡って挑むヨハン・セバスティアン・バッハ（J.S.バッハ）の連続演奏会シリーズがいよいよ佳境だ。「バッハの魅力を、限られた理想の音響空間で堪能する究極の贅沢」というキャッチコピーに偽りなし。音響に優れた小ホールならではの楽しさと親密感がここにある。 今回のプログラム『フランス組曲』は、J.S.バッハが遺した膨大な鍵盤作品の中でも最も親しみやすい曲集の1つ。その意味ではこれからJ.S.バッハに親しみたいという方にもぴったり。音楽室の壁にかけられた厳しい肖像画等一味違う優しいJ.S.バッハの姿に出会えるはずだ。愛用のフレンチモデルを駆使して描き出される素敵な時間を堪能したい。

22/8/31(水)