オペラと古楽が大好きな私にとって、バロック音楽は宝の山。その山の中に、器楽付き声楽用カンタータというジャンルがある。オペラのような愛の歌を室内楽規模の編成と共に歌い、しかも器楽にリコーダーが参加する。 そんな「知られざる名曲」を聴かせてくれるのがこのアンサンブル。イタリア・バロックの巨匠の一人A・スカルラッティの作品を集めた意欲的プログラムが興味をそそる。 ソプラノ独唱を伴うアンサンブルには、リコーダーの他に弦楽器や大型リュート、ギター、もちろんチェンバロも加わって充実のイタリア・バロックのサウンドが展開。これは楽しみ！ オペラの大家だったA・スカルラッティが書いた「小さなオペラ」の魅力を味わおう。

22/9/6(火)