映画プロデューサーの川村元気さんが見聞きした体験をもとに綴られた原作を、彼自身が監督・脚本を務めて映画化しました。禍根を残す親が認知症を患い、その介護に……、と重いテーマではありますが、同じような経験をしている人もいれば、これからその問題にぶち当たる人も大勢いること。
菅田さん、長澤まさみさん、原田美枝子さん、とスターキャストのそろった作品ですが、リアルな問題だからこそ、老若男女問わず、いろんな人に観てもらいたい作品なんです。
人は忘れることもひとつの能力、とも言われますが、それは元気なときの話。認知症は必要な記憶まで失っていく悲しい病気ですよね。しかも、それがいつ訪れるか、誰が患うかも分かりません。
この作品を観て、元気なうちにできる限りの思い出を作らないと、と思いました。そう思ったのは、この作品が実際にあったことがベースになっているリアリティからでしょうね。