最強の3ピースバンドのひとつ“ヒトリエ”が、7月にスタートした『ヒトリエ Summer flight tour 2022』のファイナルを迎える。メンバーのシノダ（ギター＆ボーカル）、イガラシ（ベース）、ゆーまお（ドラムス）は、それぞれ誰もが認める凄腕ミュージシャンであり、進化の著しい日本のバンドミュージックを常にアップデートしてきた。今回の全国ツアーで練り上げられたセットリストが、Zepp Hanedaで頂点に達するのは間違いない。 2014年にメジャーデビューしたヒトリエは、素晴らしいスピードで展開する曲と、人間の内面を鋭く突く歌詞で注目を集めた。しかしメインのソングライターでボーカル＆ギターのwowakaを2019年に失った。それでも残された3人はすぐにバンドの継続を宣言。中心メンバーの死去というアクシデントを乗り越えるのには、想像を絶する覚悟と努力が必要なのだが、彼らは当然のことのように活動をリスタートさせた。このドラマは音楽ファンたちに大きな感動を与えた。 3人体制になってからもライブやレコーディングをコンスタントに行ない、21年にはアルバム『REAMP』を発表。この6月にはニューアルバム『PHARMACY』をリリースし、それを掲げたツアーが『ヒトリエ Summer flight tour 2022』というわけだ。　 もともと自立したミュージシャンシップを持っていた3人だからこそ、ヒトリエは完全復活を果たした。そして自立した3人だからこそ、密度が濃く、スリルに富んだパフォーマンスを実現できる。このファイナルを多くの人に見て欲しいと思う。

22/9/15(木)