サー・サイモン・ラトルとロンドン交響楽団との共同作業が始まったとき、我々はこの蜜月関係が永遠に続くものと思っていた。 ラトル自身も終身首席指揮者になるほどの意気込みだったと思うのだが、ブレグジットなど政治的影響もあいまって、わずか5年ほどで終わってしまうことになった。 たくさんの思い残しがあるだろうが、泣いても笑っても最後のワールド・ツアー。すでに日本で披露されるプログラムは、ヨーロッパの主要音楽祭(ルツェルン音楽祭やベルリン音楽祭など)で披露されており、いずれも素晴らしい演奏が展開されていた。 そんな高密度に仕上げられたプログラムがさらに練られて日本にやってくる。ぜひ足を運んで体験してもらいたい。

22/9/16(金)