なんという偶然。イギリスのエリザベス女王が亡くなったことで、私たちは、イギリスの王室がどれだけ国民から愛されているかを見ましたが、その王室が危機に瀕したこともあったことを、このドキュメントは教えてくれます。それがダイアナ妃の離婚と死でした。
いかにダイアナ妃が国民から愛されていたか。そのダイアナ妃を結婚生活で裏切ったチャールズ皇太子(現チャールズ国王)が、どれだけ国民から不人気であるか。この映画で、その理由がわかります。
ダイアナ妃は、チャールズ皇太子と婚約することで注目の的となり、その美しさで、あっという間に国民の心を掴みます。
しかし、あまりの美しさに、マスコミは彼女を追い回し続けます。破綻した結婚生活と、パパラッチに追いまわされる重圧。苦しみはいかほどだったことか。
しかし、離婚が成立した後は、一転して慈善活動に没頭。アフリカ。アンゴラで地雷の被害を受けた子どもと写真に納まると、イギリス政府は地雷の輸出入禁止に踏み切ります。政治家以上に政治に大きな影響力を与えたダイアナ妃。
エリザベス女王の死を悼んだイギリス国民は、それよりもっと悲しんだ歴史を持っているのです。