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日本で上映されるアジア映画はおまかせ

紀平 重成

コラムニスト(元毎日新聞記者)

RRR

「ここまでやったら監督もさぞかし気持ちが良かろう」。この作品を見終わった、いや見始めてからずっと筆者の胸の内をぐるぐると駆け巡っていた感想です。前評判もこんな具合。「『バーフバリ』シリーズs.s.ラージャマウリ監督待望の最新作! 世界中で空前の大ヒットを記録した作品がついに日本上陸」。宣伝のスタッフがこう張り切るのも当然で、アクション一つを取って見ても前作以上に工夫と情熱が込められています。 舞台は1920年代の英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた少女を救うため立ちあがったビームと大義のために英国政府の警察官となったラーマは互いの素性も知らないまま出会います。それは今まで見たことのないほど豪快で美しく運命的な形で。2人は即座に唯一無二の親友となるのですが。 監督にはとりわけ映画愛という個人的な強い思いがあるようで、VFXというハイテクの技術も後から続く若い創作者に惜しみなく教えたいと考えています。同時に共感性の高い映像と音楽を併せ持つ映画の越境性の高さにも関心を持ち、早くから世界戦略を考えていたのでしょう。もう「歌と踊りのインド映画とは言わせない。アクションもスリラーも恋愛ものもすべて兼ね備えた最強のインド映画を作ってくれるでしょう」。

22/10/21(金)

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