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水先案内人のおすすめ

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お気に入り映画をイラストで紹介

高松 啓二

イラストレーター

ミセス・ハリス、パリへ行く

原作はポール・ギャリコの小説で海外では有名な物語である。前半のハリス夫人が、家政婦で働くロンドンパートは、くすんだ色調のブリティッシュグリーンが目立つ。憧れのクリスチャン・ディオールのドレスを買う為、仕事量を増やしギャンブルまでして必死で金を貯める過程は、思わず応援したくなる。ちなみにドレスの値段は当時の家政婦の年収の2倍!パリパートは、淡いトーンでピンクが印象的。お高くとまったディオールのお店で彼女は四苦八苦するが、持ち前の人なつっこさと善意のオーラでドレスを造るところまでこぎつける。彼女のようなタイプは下手するとウザイ厚かましいおばさんに見られかねないが、それさえも味方にしてしまう魅力がある。そして彼女の善意は伝染し、奇跡を呼び寄せるのだ。改めて夢を持つ尊さを教えてくれる。彼女が初めてパリへ到着した時、車から街並に見ほれるシーンがある。ボクも夢だったパリで個展をひらく時にそのオシャレ感に気持ちが高揚したのを思い出した。やっぱり花の都だね!

22/11/11(金)

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