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クラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

東京フィルハーモニー交響楽団 第151回東京オペラシティ定期シリーズ 

「快調のコンビ、東京フィルとその名誉音楽監督チョン・ミョンフン」      2022年の『ファルスタッフ』(ヴェルディ)やラヴェル・プログラムなどで見事な演奏を展開してくれたこのコンビ。年明け早々の定期では、シューベルトの「未完成交響曲」とブルックナーの「第7交響曲」という、音楽の都ウィーンで活躍した2人の大作曲家の名作によるプログラムを演奏してくれる。 ブルックナーの「7番」は、1月には尾高忠明と大阪フィルも演奏する(大阪19日・20日、東京24日)が、そちらは「ハース版」による演奏。一方チョンと東京フィルは「ノーヴァク版」による演奏である。2つの版の最大の違いは、ノーヴァク版では第2楽章のクライマックスにティンパニやシンバルなどの打楽器が入って、ひときわ華麗に盛り上がることだ。ブルックナー・ファンは、こういうことにこだわる習性がある。 「未完成交響曲」も、彼らの正面切った壮大なアプローチの演奏で聴くと、思いがけぬ新鮮な印象を得ることだろう。期待の演奏会だ。

23/1/18(水)

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