惣領冬実の壮大な歴史漫画が原作であることとか、和製ミュージカルの名手・荻田浩一が脚本を手掛けていることとか、当初の予定通り2020年に上演されていればこれが自身初ミュージカルだったはずが今やすっかりミュージカルづいている小山ゆうなが演出することとか、もちろん豪華なキャスティングとか。 トピックスの多い公演だが、筆者の注目ポイントはなんといっても、明治座のオーケストラピットが初めて稼働することである。ミュージカルは生演奏であればそれで良いというわけではなく、音響によっては、せっかくの生音がスピーカーからしか聞こえてこないこともしばしばだ。だがこれは、明治座（製作）が明治座（劇場）で上演するミュージカル。ぜひとも臨場感ある生音を届けてほしい。

23/1/5(木)