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ホラー、動物モノ、トンデモ映画を発掘

春錵 かつら

映画ライタ―

呪呪呪/死者をあやつるもの

その呪いは正義。 本作は『新感染 ファイナル・エクスプレス』などを手がけたヨン・サンホが原作を務めた韓国発のゾンビアクション。犯人は死体という信じがたい凄惨な事件をきっかけに、刑事と記者、そして呪術師たちが巨大な陰謀を白日のもとに晒すべく、奔走する。 ゾンビアクションというからには、登場するのはもちろんゾンビ。これまで数多のゾンビ映画が誕生し、多種多様なゾンビ像が描かれてきたが、本作に登場するゾンビはゾンビ映画史上、最も優秀なゾンビじゃなかろうか。 ずば抜けた団結力と統制、極めて合理的な追跡、ゾンビとしての身体能力を最大限に活かす任務遂行を、彼らは考え、死に物狂いで達成する。いや、死んでるけど。 観客は、“すでに命無き者”こその“命に執着のない行動”を魅せつけられる。こんなゾンビ、見たことない。エモい!そしてエグい!!ワクワクする!!! 本作は連続ドラマ「謗法(ほうぼう)」の続編にあたるが、映画単体作品として存分に楽しめる。なんたって筆者自身が知らずに先に本作を観て、ワックワクが止まらなかったくらいだから。 「あんな奴、いなくなってしまえ」「バチが当たればいい」…大なり小なり「呪い」は日常にあり続ける。そして人間の正義はいつも危うい。

23/1/6(金)

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