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朝岡 聡
アナウンサー
新国立劇場オペラ『ファルスタッフ』
23/2/10(金)~23/2/18(土)
新国立劇場 オペラパレス
新国立劇場の『ファルスタッフ』はイギリスの誇る大演出家ジョナサン・ミラーの美しい舞台で知られている。17世紀のフェルメールの絵画がそのままオペラになった感覚。 しかも、今回は魅惑の歌手陣が集結だ。タイトルロールを歌うニコラ・アライモ、アリーチェ役のR・マンテーニャ、クウィックリー夫人役のM・ピッツォラートの3人は同じシチリアはパレルモ出身。メグ役の脇園彩も含めて、よくぞ真のベルカント歌唱を期待できるメンバーが揃った! すなわちアンサンブルが格段に美しいはず。小気味良い喜劇の中に、細やかな人物洞察と人間賛歌に溢れるオペラだからこそ、声のアンサンブルが大切なのですよ。この公演は、その意味で実に楽しみ。
23/2/2(木)