ミハイル・プレトニョフさんが、ピアニストとして来日。そのプログラムは、ショパンとスクリャービンそれぞれの「24の前奏曲」。ピアノで多様な感情を描き出す小品集の最高峰の部類に入る、二つの作品を並べるというもの。やる人がいそうで実際にはなかなかいない、聴けそうで聴けない魅惑のプログラムを、プレトニョフさん円熟のピアニズムで聴くことができる、貴重なチャンスです。 また、スクリャービンがショパンの作品に影響されてこの「24の前奏曲」を書いていることはよく知られていますが、そんな天才間で受け継がれる伝統、憧れ、先達を越えようという熱い想いのすべても、現代の天才・プレトニョフさんは炙り出してくれるはずです。

23/2/20(月)