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クラシック業界ご意見番
東条 碩夫
音楽評論家
東京二期会オペラ劇場『トゥーランドット』
23/2/23(木)~23/2/26(日)
東京文化会館 大ホール
「”だれも寝てはならぬ”でおなじみ、プッチーニの『トゥーランドット』」 求婚者たちに3つの謎を出し、解けなければ処刑してしまう━━男への復讐に燃えた北京の皇女トゥーランドット姫。聡明なだったんの王子カラフは、彼女の冷たい心を溶かせるだろうか? 彼のアリア「だれも寝てはならぬ」などをはじめ、劇的で甘美な音楽が全曲を彩る。 ダニエル・クレーマーが新演出、ディエゴ・マテウスが新日本フィルを指揮。トゥーランドットを田崎尚美と土屋優子、カラフを樋口達哉と城宏憲、といった注目歌手たちがダブルキャストで歌う。さらに今回の上演の特徴は、プッチーニが未完のまま世を去った第3幕の後半部分が、一般に使われるアルファーノによる豪華絢爛たる補訂譜ではなく、ルチアーノ・べリオによる少し渋い、派手な要素の無い補訂譜で演奏されることだ。これで、リューが死んだ後の音楽だけでなく、物語の雰囲気までも大きく変わって来るはずである。 これはジュネーヴ大劇場との共同制作で、東京二期会の創立70周年記念活動の一環。
23/2/15(水)