カウンターテナーの大スター、フィリップ・ジャルスキーが9年ぶりの来日!共演のソプラノ、エメーケ・バラートと一夜限りの特別プログラムを披露してくれる。それは「オルフェ―オの物語」。
死んだ妻エウリディーチェを黄泉の国から連れ帰る時に、言いつけに背いて振り返ったがゆえに目的が叶わなかったオルフェーオの悲劇を、モンテヴェルディや同時代の作曲家のオペラ作品でジャルスキー自身が再構成したもの。かねてから温めていた初期バロックの意欲的企画がついに実現する。
超絶技巧で歌いまくるのではなく、妻を想うオルフェーオの心模様を円熟の美声でじっくり描くステージは、深い味わいに満ちたものになるはず。これは聴き逃せない!