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渡辺 麻紀

映画ライター

フェイブルマンズ

映画の申し子、スティーヴン・スピルバーグが、長いキャリアのなかで初めて自らの過去を振り返り、映画とは何ぞやと語ってみせた!  何せ映画大好きなスピルバーグである。あらゆる瞬間から映画への愛がダダ漏れるエモーションたっぷりの作品だろうと思っていたら、まるで違っていた。映画に夢中になった幼少期から彼は、果たして映画は何が出来るのか? 映画は何を映し出すのか? それを追求してたことがわかるのだ。 ということはつまり、映画の本質を捉えようとしていたということになる。彼がいまだにハリウッドの第一線でトップ監督でありえる理由が、ここにはちゃんとある。ひとりの映画ファンとして、改めて彼に敬意を払いたくなった。 ちなみに、アカデミー賞の監督賞と脚本賞はスピルバーグに貰ってほしいです!

23/3/3(金)

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