日本を代表するピアニストの1人、仲道郁代によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会が鋭意進行中だ。第2回目となる今回は、《悲愴〜はるかな憧れ》というテーマのもと、第3番、18番、第8番『悲愴』、第31番に、バガテル『エリーゼのために』を加えた濃密なプログラムが披露される。 このシリーズは、2027年のベートーヴェン没後200年と、自らのデビュー40周年へ向けての壮大な企画だけに、本人の意気込みも半端ではない。全4期、計8公演（＋特別演奏会も予定）を達成した末に見える景色とは、いったいどのようなものなのだろう。そして、それを聴き終えた我々聴衆が感じる世界とはいかに。その楽しみを胸に会場へと足を運んでみたい公演だ。

23/3/31(金)