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クラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

新国立劇場オペラ『アイーダ』

「新国立劇場の豪華絢爛たる『アイーダ』」 フランコ・ゼッフィレッリ演出・装置・衣装によるヴェルディの『アイーダ』が、5年ぶりに上演される。もともとこのゼッフィレッリのプロダクションは、新国立劇場の開場記念として新制作されたもので、以来節目の年に上演されてきた。今回が「開場25周年記念公演」としての、6度目の上演になる。 とにかくこれは、舞台が豪華だ。古代エジプトをモデルにした写実的な舞台装置で、こんにち世界の歌劇場でこういう舞台の『アイーダ』を上演できるのは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場と、わが日本の新国立劇場くらいではなかろうか? 第2幕の絢爛豪華なエジプト軍凱旋の場(あの有名な大行進曲が出て来る場面)は最大の見もの、聴きものだ。ただ、このオペラは、本質的には、戦火に翻弄される人々の苦悩と悲劇を描いた物語であることを見逃がしてはならない。 指揮はカルロ・リッツィ、エチオピアの王女アイーダをセレノッキア、その恋人で、敵対する国エジプトの将軍ラダメスをロベルト・アロニカほか、今回は顔ぶれもいい。

23/3/28(火)

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