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アニメも含め時代を象徴する映画を紹介

堀 晃和

ライター(元産経新聞)、編集者

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

2016年リオ五輪の閉会式で、スーパーマリオが登場したシーンには驚いた。映像にはドラえもんも映っていたが、東京からリオの競技場に向かったのはスーパーマリオ。つまり、日本を代表するキャラクターとして、ふさわしいと判断されたのだろう。 「さらわれてしまったキノコ王国のお姫様ピーチ姫を助けるため、クッパ城目指して、マリオブラザーズが大冒険!」(任天堂の公式HP)。この歴史的大ヒットゲームをベースに痛快なアクションとユーモアを交えて胸が躍る冒険活劇に仕上げたのが本作だ。米アニメーションスタジオのイルミネーションと任天堂が共同制作。数十年にもわたって多くの人を魅了してきたゲームの世界を劇場で楽しめるのが嬉しい。 双子の兄弟マリオとルイージはニューヨークの配管工。ある日、謎の土管を通じて迷い込んだのは人間社会とは違った新世界だった…。 ゲーム画面をクリアするような感覚でスピード感あふれるスリリングなシーンが流れていく。おとぎの国のような幻想的な光景にも惹かれる。ただ、何といっても本作の醍醐味は、マリオ、ルイージ、ピーチ姫などの人気キャラクターたちが大活躍するところ。文句なしに幸せな気分になって劇場を後にできる。

23/4/21(金)

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