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大人目線のクラシック通

樋口 裕一

作家

東京交響楽団 第711回 定期演奏会

指揮のミケーレ・マリオッティは日本ではあまり知られていませんが、現在、大注目の指揮者のひとりです。マリオッティがオペラを指揮すると、しばしば序曲が終わったところで大喝采が起こり、しばらく拍手が鳴りやみません。最初から完全燃焼するような演奏なのです。待ちに待った来日です。 今回は、前半に萩原麻未を独奏者に迎えて、モーツァルトのピアノ協奏曲 第21番。あの第2楽章が最高に美しい曲です。そして、後半にシューベルトの交響曲 第8番 ハ長調「ザ・グレイト」。どちらの曲も天国的ともいえる美しいメロディを聴くことができます。 ジョナサン・ノットのもとでますます磨きのかかった東京交響楽団がマリオッティのタクトをどのように受け止めて、どのような音楽を作り出すでしょう。楽しみです。 ・6月24日 サントリーホール ・6月25日 ミューザ川崎シンフォニーホール

23/6/12(月)

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