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水先案内人のおすすめ

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現代の名人芸を追い続けて

山本 益博

料理評論家、落語評論家、プロデューサー

中日落語会「喬太郎・白酒二人会」

先日、三遊亭円楽プロデュースと銘打った「さっぽろ落語まつり」を聴きに出かけた。初日の昼の部、夜の部で計9席の落語を聴いた。なかでも昼の部の立川志の輔、夜の部の桂文珍が圧巻の高座だった。客席の反応も上々、札幌から見ると地方ネタ「池袋演芸場」も受けるし、文珍のこの秋「桂プーチン」に改名するネタ、アップルウォッチにスイカが入っているというネタにも即座に会場は爆笑に包まれた。いまや、落語は完全に全国区になったといってよい。名古屋は東京と関西の中間にあるから、さらに観客の感度が鋭い。年1回開かれている「中日落語会」も柳家喬太郎、桃月庵白酒、春風亭一之輔らのまくらの鋭い現代批評に反応する。今回は「喬太郎・白酒二人会」でどんなまくらが聴けるか楽しみ。喬太郎は名古屋出身の亡き三遊亭円丈作『稲葉さんの大冒険』、白酒はとりで『不動坊火焔』あと一席ずつは「お楽しみ」となっている。

23/6/3(土)

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