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水先案内人のおすすめ

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現代の名人芸を追い続けて

山本 益博

料理評論家、落語評論家、プロデューサー

鈴本演芸場 6月下席 夜の部 特別企画公演「梅雨だし、夏至だし、一之輔夏噺」

ここでご紹介したかった27日(火)「喬太郎の古典の風に吹かれて」(渋谷・大和田伝承ホール)の最終回が完売御礼になってしまっている。毎回、敬愛する師匠連をゲストにお招きしての、言ってみれば古典落語に敬意を払う落語会。最終回のゲストは、喬太郎の師匠の柳家さん喬師匠。 そこで、同じくらい魅力的なのが、上野鈴本演芸場の6月下席夜の部である。毎日トリを務める主任は春風亭一之輔。毎日、日替わりでネタ出しをしている。21日『百川』、22日『ちりとてちん』、23日『佃祭』、24日『船徳』、25日『千両みかん』、26日『唐茄子屋政談』、27日『鰻の幇間』、28日『大山詣り』、29日『かんしゃく』、30日『青菜』。 連日『百川』『船徳』『唐茄子屋政談』など魅力的な演目が並ぶが、興味深いのは『かんしゃく』。益田太郎冠者の新作で、かつて八代目桂文楽や先年亡くなった柳家小三治の十八番で、現役では橘家圓太郎が得意にしている。癇癪持ちの主人公をどんなふうに描き出すのだろうか?

23/6/17(土)

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