バレエファンのみならず、誰もが知っている世界遺産級の名曲に、プリマの至芸が炸裂するバレエ中のバレエが『白鳥の湖』。これまでにも数え切れないほど国内外のバレエ団によって上演されてきたが、演出に“水”の具体を取り入れ、映像、照明を融合させ、新たなクリエイティブ美学を結実させた『SWAN LAKE ON WATER/スワン・レイク・オン・ウォーター』は見逃すことのできないエンタテインメントといえるかもしれない。舞台に立つのはウクライナを本拠地として活動していたハリコフ・オペラ・バレエのダンサーたち。戦争とパンデミックでちりぢりになってしまった彼等が”ウクライナ・グランド・バレエ団”として再結成されたそうだが、クライマックスの10分間は12トンの水が雨のように降るという。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。“真夏の夜の夢”を見ることができそうだ。

23/7/18(火)