日本の若手女性ピアニストのなかで注目株の筆頭といえる、進藤実優さん。近年ピアニストが豊作だと言われる愛知県出身。中学卒業後、すぐにモスクワ音楽院附属中央音楽学校に留学し、2021年にはショパンコンクールでの活躍で注目を集め、そして昨年からはハノーファー音楽大学でアリエ・ヴァルディ先生のもと学ぶ21歳。のびのび、生き生き、エモーショナルな音楽が魅力のピアニストです。 今回のリサイタルでは、ショパン、シューベルト、リストというロマン派作品を披露。なかでもショパンは、スケ4、バラ4、幻ポロという深いレパートリーばかりが並んでいます。また、コンクールの大舞台などでも演奏している彼女の十八番であろう、リストの「ドン・ジョヴァンニの回想」も楽しみです。 おそらく夏休みでご帰国中のところ、ピアノを聴くのにぴったりの響きのコンサートホールで行われる、東京での貴重なリサイタルの機会。お盆シーズンですが、聴いておきたいものです。

23/8/4(金)