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クラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

東京交響楽団 第713回 定期演奏会

「メンデルスゾーンの交響曲2曲、鈴木優人が東京響を指揮」 メンデルスゾーンの交響曲は、品が良くて美しい。この日は、まとめて「第5番」と「第2番」の2曲を聴いてみたい。 第5番「宗教改革」は、もともとは1830年に開催されるはずだった「宗教改革300年祭」のために作曲された交響曲で、「ドレスデン・アーメン」やルターの「神はわがやぐら」などの旋律が使われている。一方、第2番「讃歌」は70分に及ぶ長大な声楽入りの交響曲で、歌詞にはルターによるドイツ語訳聖書からのものが使用されている。いずれも前期ロマン派らしい爽やかで壮麗な旋律美にあふれていて、メンデルスゾーンの音楽の魅力が満喫できるだろう。第2番の冒頭の主題が、なんとなくどこかの「校歌」のような感じだが‥‥。 演奏は、東京交響楽団と東響コーラス、中江早希、澤江衣里、櫻田亮らの独唱陣。指揮は最近、指揮者、鍵盤奏者、演出家、プロデューサーなど幅広い分野で八面六臂の大活躍を繰り広げる鈴木優人。若々しい感性の演奏によるメンデルスゾーンの交響曲に期待。

23/8/10(木)

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