他ジャンルで活躍する才能のミュージカル界への参入はいつだって望ましい。ポルノグラフィティの新藤晴一が参入するとあらば、たとえたった１曲書き下ろすだけでも、あるいは既存のヒット曲の使用許可を出すだけでも、なんなら「ミュージカルが好き」と公言するだけでも、ミュージカル界にとっては結構な追い風となったことだろう。 その新藤が、なんと自らのプロデュースと原案で、全曲の作詞・作曲を手掛けてしまうのがこの『ヴァグラント』。これを機に、（どれだけいるのかいないのかも分からない）“隠れミュージカル好き”アーティストの皆さんが自分も参入したいと名乗りを上げてくれることを密かに期待しつつ、まずは新たな形のオリジナルミュージカルの誕生を寿ぎたい。

23/8/1(火)