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クラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

オペラ ガラ・コンサート

「びわ湖ホール開館25周年記念のオペラ・ガラ・コンサート」 今や新国立劇場に次ぐ存在のわが国の「歌劇場」としての地位を築いた━━と言ってもいい実績を示しているびわ湖ホール。今回の記念ガラ・コンサートは、今春第3代芸術監督に就任した阪哲朗が京都市交響楽団を指揮、わが国の名歌手たちがアリアや重唱を歌うという企画だ。登場する歌手たちは、澤畑恵美、石橋栄実、船越亜弥、藤木大地、宮里直樹、山本康寛、青山貴、市川敏雅といった面々。びわ湖ホール声楽アンサンブルも協演する。 プログラムも多彩で、ワーグナーの「タンホイザー」と「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、ヴェルディの「椿姫」「リゴレット」「運命の力」「ドン・カルロ」、J・シュトラウス2世の「こうもり」、コルンゴルトの「死の都」、モーツァルトの「フィガロの結婚」、R・シュトラウスの「ばらの騎士」━━などの名作から歌われる、という豪華さ。 特に後半、「こうもり」「フィガロの結婚」「ばらの騎士」は、新芸術監督の阪哲朗が指揮して今秋以降に全曲舞台上演を行なうという作品でもある。若杉弘、沼尻竜典の前任芸術監督たちによって隆盛が築かれてきたびわ湖ホールのオペラ路線。その今後の方向を指し示すコンサートとも言えるだろう。

23/9/9(土)

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