幻のバンド「マジマシュブルージー」がライブを開催する。このバンドは、ダイアモンド☆ユカイがRED WARRIORSを解散後、1998年に旧知のミュージシャンたちに声をかけて結成した［Magic Mashroom］が元になっている。メンバーは4人。ステディーなビートを刻んでBOØWYのグルーヴを担ったドラムの高橋まこと。B'zのスリリングなサウンドの生みの親であるベースの明石昌夫。ブルースに魂を捧げるギターのichiro。そして日本には珍しくロックスターのオーラを放ち続けるボーカルのユカイ。80年代のバンドブーム全盛期から90年代にかけてロックシーンを牽引してきたレジェンドたちが奇跡のように集結したのだが、活動期間は1年ほどで“幻の存在”となっていた。それが2020年、ユカイのソロデビュー30周年を機にバンド名を［マジマシュブルージー］と改名し、TOKYO AMERICAN CLUBで復活ライブを敢行する計画があったが、コロナで頓挫。なので今回はなんとバンド史上初のライブとなる。 「ライブレコーディングパーティー」と題されたこのライブは、20年以上前に作られたバンドのオリジナル・ナンバーを、オーディエンスの目の前でレコーディングするという大胆な企画。レコーディングなので、曲の途中で演奏を止めてやり直すこともあるという。またメンバーが互いのアイデアを出し合う“話し合い”がMCの代わりになる。つまり［マジマシュブルージー］のレコーディング風景を、オーディエンスは覗き見ることになる。さらにはレコーディングされた作品群を発表する方法も、斬新なものになる予定だ。 強力なベテラン・ミュージシャン4人が、新しいスタイルのライブにチャレンジする。メンバーたちもどんなライブになるのか想像がつかず、ワクワクしているという。この前代未聞のライブを、ぜひ体験してみて欲しい。

23/9/16(土)