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ドキュメンタリー評論のエキスパート

村山 匡一郎

映画評論家

ヒッチコックの映画術

サスペンスの神様として映画史上で有名なアルフレッド・ヒッチコック監督。1980年に80歳で亡くなったが、1925年に『快楽の園』で監督デビューしたのは今から100年前のこと。それ以来、イギリス時代、アメリカ時代を通して多くの作品で世界の映画ファンを魅了してきた。そんなヒッチコックの映画世界の魅力を、『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』で知られるマーク・カズンズ監督が描いたドキュメンタリー。「逃避」「欲望」「孤独」「時間」「充実」「高さ」の6章仕立ての構成で、多くの作品断片を引用してヒッチコックの世界を考察しているが、虚構のヒッチコックが映画の秘密を解説するというカズンズ監督の演出が面白い。映画オタクのカズンズ監督の「映画によるヒッチコック論」といえる。

23/9/24(日)

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