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内外問わず話題作・娯楽作を本音で紹介
笠井 信輔
フリーアナウンサー
ゴジラ-1.0
23/11/3(金)
TOHOシネマズ 日比谷
そうきたか!と快哉を叫ぶ仕上がりだ。山崎貴監督は政治劇として完成度の高い「シン・ゴジラ」との差別化を図り、これまでのシリーズ29作で誰も思いつかなかった「終戦直後の日本」を舞台に設定した。戦後10年目に登場した「初代ゴジラ」よりも前!しかも、終戦直後、日本は米国によって兵器も兵士も奪われていた。日本が“丸腰”の時にゴジラに襲われたら果たしてどう闘えばいいのか? もちろんゴジラ襲来の特撮は大いなる見どころ。ゴジラが近い!身に迫る危機を感じる体感的ゴジラだ。 その一方で、ドラマ部分の完成度が非常に高く“彼”の登場を待たないゴジラ映画は初めてだった。そして涙したゴジラ映画も初めてだった。これを傑作と言わずして何と言おう。
23/10/19(木)