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現代作曲家の立場で分かりやすく紹介

三枝 成彰

現代作曲家

ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXI

ジョルディ・サヴァールさんはスペイン出身のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で、御年82歳。1991年、アラン・コルノー監督の映画『めぐり逢う朝』の音楽を担当されたことが有名です。17世紀のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、サント・コロンブと、その弟子であり、のちにルイ14世お抱えの音楽家として名をはせたマラン・マレとの関係を描いた傑作映画でしたが、サヴァールさんの音楽もたいへん印象的なものでした。 活動歴50年以上、ヨーロッパの古楽の巨匠中の巨匠と呼ばれるサヴァールさんは、「もうアジアへ行くことはない」と宣言されていたそうですが、今回の出演のオファーに対して、「もう自分に残されている時間は少ない」とお受けになったそうです。古楽器演奏家集団「エスペリオンXXI」を率いての来日は、まさに奇跡といえるでしょう。 10月28日(土)、神奈川県立音楽堂での公演は「ルネサンス&バロックのダンスと変奏 ~旧大陸、そして新大陸から~」と題され、ルイス・デ・ミラン、トバイアス・ヒューム、フランセスク・ゲラウ、ジョン・ダウランド、そしてマラン・マレらの楽曲を披露して下さいます。 5年半ぶりの来日だそうですが、巨匠の生の演奏に触れるまたとない機会となることは間違いありません。

23/10/19(木)

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