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注目の若手指揮者がクラシック初心者も安心の公演を紹介

坂入 健司郎

指揮者

セミヨン・ビシュコフ指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団は、チェコを代表するオーケストラであり、東ヨーロッパをも代表する名門。 交響曲の「新世界より」で有名なチェコを代表する作曲家・ドヴォルザークが、1896年に自身で指揮をして自身の作品演奏した楽団もこのチェコ・フィルハーモニー管弦楽団で、1908年にはグスタフ・マーラー指揮で自身の交響曲第7番「夜の歌」を初演したという歴史深いオーケストラだ。 第二次世界大戦や東西冷戦時における度重なる政治的困難を乗り越え、現在チェコ・フィルは新たな「黄金時代」を迎えている。 チェコ・フィルの新たな「黄金時代」を築き上げた功労者として、イルジー・ビエロフラーヴェクの名を挙げずには語れないであろう。彼は、チェコの民主化直後の1990年に若くしてチェコ・フィルの首席指揮者に就任するものの、わずか3年間で退任。しかし、2012年に満を持して20年ぶりに首席指揮者に復帰するやいなやドヴォルザークの交響曲全曲をレコーディングし、大変な評判を生んだ。 2017年、ビエロフラーヴェクはチェコ・フィル首席指揮者の任期途中に志半ばで71歳で生涯を閉じるが、その当時、チェコ・フィルとチャイコフスキー交響曲全曲をレコーディング中だったセミョン・ビシュコフがビエロフラーヴェクの後任として首席指揮者に任命され、ビエロフラーヴェクが築き上げた「黄金時代」を見事に継承した。 このビシュコフとチェコ・フィルによる円熟極まる唯一無二の響きを是非会場で体験して欲しい。

23/10/13(金)

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