頭脳明晰、事前にあれこれ音楽に想いを巡らせ、音楽的アイデアを練り上げながらも、ひとたびステージに出たらその場の感覚で音楽を創ってしまうピアニスト、アレクサンダー・ガジェヴさん。
そんな彼が、今度の来日リサイタルでは、ムソルグスキーの「展覧会の絵」を演奏します。他ジャンルに転用されることもあるほど自由な解釈の可能性があるこの作品を、自由人・ガジェヴがどんなふうに聴かせてくれるのか。ムソルグスキーのマインドにどこまで迫ってゆくのか。興味は尽きません。
ちなみにコンサートのテーマは「心の動きを巡る」だそう。前半ではバッハ、フランク、そしてショパンコンクール入賞者らしくしっかりショパンと、多様な作曲家の心の動きを表現するプログラムが用意されています。