様々な時代の作品を当時の楽器で演奏する、小倉貴久子の「フォルテピアノの世界」。今回は第10回の記念公演で、川口成彦と共に4台の鍵盤楽器を駆使しての何とも贅沢なプログラムが実現だ。 前半はチェンバロとドイツの製作者ジルバーマンのフォルテピアノを使って、バッハ父子の協奏曲、後半はモーツァルトが愛用したヴァルター製のフォルテピアノ2台によるフーガハ短調K426と2台用協奏曲変ホ長調K365を演奏。エマヌエル・バッハのチェンバロとフォルテピアノのための協奏曲が生で聴けるなんて、滅多にない機会！ チェンバロからフォルテピアノへの過渡期の音楽とモーツァルトの名曲がピリオド楽器オーケストラと共に聴けるのも魅力。

23/12/3(日)