「ポーランドの大ピアニスト、クリスチャン・ツィメルマン」
ポーランドの巨匠、現代屈指の大ピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンがまた来日する。もっとも彼は、20年前には東京に自宅を構えたこともあるほど、日本には数え切れぬほど訪れているのだが──。
とはいえ、今回のプログラムは特別だ。ポーランドを代表する大作曲家ショパンの作品を弾いてくれるからである。「夜想曲(ノクターン)」からは第2、5、16、18番。そして第3楽章に有名な「葬送行進曲」を含む「ピアノ・ソナタ第2番」を演奏する。これは、またとない聴きものだろう。そして、同じポーランドの近代作曲家シマノフスキの「ポーランド民謡の主題による変奏曲」も弾いてくれるが、これもまた素晴らしい曲なのだ。深みのある名演に巡り合えること間違いなし。