いうまでもなく、『エウゲニ・オネーギン』はプーシキンの原作に基づくチャイコフスキーの大傑作オペラ。この作曲家らしい美しくも切ないメロディにあふれています。しかも、世をすねたわがまま男でありながらどこか憎めないオネーギンと、ロマンティックな少女から凛とした女性に変貌するタチヤーナ、繊細な心を持って決闘で死んでいくレンスキーなど魅力的な登場人物に事欠きません。
タチヤーナのエカテリーナ・シウリーナは今、世界中で引っ張りだこの名ソプラノです。オネーギンのユーリ・ユルチュク、レンスキーのヴィクトル・アンティペンコも世界で活躍しています。どのような演出になるのでしょう。きっと観客はうっとりすることでしょう。