2023年秋にワルシャワで開催された、古楽器によるショパンコンクールの優勝者コンサート。ショパンの時代のピアノはモダンピアノとはタッチや音色が異なることから、本当のショパンを探究する術の一つとして創設されたのが、このコンクールです。 優勝したのは、カナダのエリック・グオさん。モダンピアノ奏者でありながら、ショパンの時代の楽器にすぐ順応し、起伏に富んだショパンを聴かせて、評価基準にかなりの幅があったと思われる審査員たちを納得させました。 そんな彼がこの優勝者コンサートで演奏するのは、ショパンのピアノ協奏曲第1番と第2番の両方。本家のショパンコンクール優勝者でもなかなかやらない企画がコンクールからわずか3ヶ月後に実現するのは、彼がもともとショパンに親しんで、これらをレパートリーにしていたから。 鈴木優人さん指揮、バッハ・コレギウム・ジャパンという日本を代表する古楽スペシャリストたちとの共演というのも魅力です。

24/1/22(月)