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クラシック業界ご意見番
東条 碩夫
音楽評論家
国際音楽祭NIPPON 2024 サッシャ・ゲッツェル(指揮)/国際音楽祭NIPPONフェスティバル・オーケストラ/諏訪内晶子(vl)
24/1/11(木)~24/1/12(金)
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
「諏訪内晶子が芸術監督、国際音楽祭NIPPON 2024」 チャイコフスキー国際コンクール優勝などの経歴を持ち、現在はパリに本拠を置いて活躍する諏訪内晶子が自ら芸術監督として主宰し演奏する恒例の音楽祭。今年はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全5曲がプログラムの核になる。11日は第1、2、4番が、12日には第3番と第5番「トルコ風」が、一方13日の名古屋公演では第2、4、5番が演奏される。優麗な曲想の素晴らしさもさることながら、深みを増した彼女の快演が期待できよう。 今回は特別編成のフェスティバル・オーケストラを、切れのいい音楽づくりで人気のあるサッシャ・ゲッツェルが指揮するのも呼びものだ。闊達なモーツァルトが楽しめるはず。彼はこれら協奏曲の他にも、モーツァルトの交響曲第1番(11日、13日)や第15番(12日)、「ディヴェルティメントK.136」(12日)なども指揮するので、これらも聴きものである。 なお、2月には室内楽コンサートも東京や神奈川で開催される。
24/1/2(火)