2001年のＷ杯で31対０でボロ負けした米領サモアのサッカーチームが2014年のＷ杯で初勝利を得た実話の映画化。あまりに弱すぎ、ということで米国サッカー連盟からコーチに送りこまれたトーマス・ロンゲン（マイケル・ファスベンダー）は怒りや不満の感情が抑えられず、のんびり気質がやる気のなさに思えるこの島の選手たちが気に入らない。とはいえ勝負の日は来る。ロンゲンの熱血指導を彼らなりに理解し、得点獲得に向かう選手たち。1点入って大喜び、さて2点目は？　自身も米領サモアの人々と同じポリネシア人のワイティティ監督は、穏やかな気質の島の人々を温かな幸せで包み、ささやかな勝利を喜ぶ様子を描いてイイ感じに幕を下ろす。

24/2/26(月)