水先案内人のおすすめ

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いまみるべき1本を毎日お届け!

小劇場から大劇場まで、年間300本以上観劇。素晴らしい舞台に出会うため、気になる作品は何でも観ます。

森元 隆樹

演劇ジャーナリスト/プロデューサー/演劇伝道師/読売演劇大賞選考委員

『虎は狐と井の中に(仮)』ウォーキング・スタッフ プロデュースアクターズエディション Vol.1 下北沢演劇祭参加

当たり前の話だが、演劇の種類はひとつでは無い。様々な括りがあり、浮かんでは沈むが如く流行り廃り(はやりすたり)もあるが、多種多様な表現が咲き乱れてこその進化であり、健全なる淘汰とも言える。例えばではあるが、一口に「ラーメン」と言っても、味噌もあれば醤油もあれば塩もある。「ラーメンが好き」と口にした後、「どんなラーメンが好きなの?」そして「どのラーメン屋が好きなの?」と会話が続いてこその文化である。世の中に美味しいラーメン屋はひとつではない。それぞれの店が自信の味を出し合い、客のほうは、好き嫌いを幾重にも繰り返して食べ歩いた先に「私の好きなラーメン屋」が浮かび上がっていく。然るに演劇の世界も同じ...

19/2/11(月)

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